2020年7月20日月曜日

パルスで直交復調(4) -そろそろ-

 

大体材料がそろってきたので、ようやく取り掛かろうと


入力信号

(1)S(t)=Acos{(ωc+ωd(t))t+θc}

局発I

(2)SLI(t)=4πn=1(1)n+1cos{(2n1)2πTLt}(2n1)

局発Q

(3)SLQ(t)=4πn=1sin{(2n1)2πTLt}2n1
(4)ωL=2πTL

とすると、(2)(3)はそれぞれ

(5)SLI(t)=4πn=1(1)n+1cos{(2n1)ωLt}(2n1)
(6)SLQ(t)=4πn=1sin{(2n1)ωLt}2n1

(5)(6)を展開するとそれぞれ

(7)SLI(t)=4πcos(ωLt)43πcos(3ωLt)+45πcos(5ωLt)47πcos(7ωLt)+
(8)SLQ(t)=4πsin(ωLt)+43πsin(3ωLt)+45πsin(5ωLt)+47πsin(7ωLt)+

入力信号にI復調局発を乗ずると、

(9)SI(t)=Acos{(ωc+ωd(t))t+θc}{4πcos(ωLt)43πcos(3ωLt)+45πcos(5ωLt)47πcos(7ωLt)+}
(10)SI(t)=4Aπcos{(ωc+ωd(t))t+θc}cos(ωLt)4A3πcos{(ωc+ωd(t))t+θc}cos(3ωLt)+4A5πcos{(ωc+ωd(t))t+θc}cos(5ωLt)4A7πcos{(ωc+ωd(t))t+θc}cos(7ωLt)+
(11)SI(t)=2Aπcos{(ωc+ωd(t))t+θcωLt}+2Aπcos{(ωc+ωd(t))t+θc+ωLt}2A3πcos{(ωc+ωd(t))t+θc3ωLt}2A3πcos{(ωc+ωd(t))t+θc+3ωLt}+2A5πcos{(ωc+ωd(t))t+θc5ωLt}+2A5πcos{(ωc+ωd(t))t+θc+5ωLt}2A7πcos{(ωc+ωd(t))t+θc7ωLt}2A7πcos{(ωc+ωd(t))t+θc+7ωLt}+

ここで、

(12)ωL=ωc

とすると、(11)は

(13)SI(t)=2Aπcos(ωd(t)t+θc)+2Aπcos{(2ωc+ωd(t))t+θc}2A3πcos{(2ωc+ωd(t))t+θc}2A3πcos{(4ωc+ωd(t))t+θc}+2A5πcos{(4ωc+ωd(t))t+θc}+2A5πcos{(6ωc+ωd(t))t+θc}2A7πcos{(6ωc+ωd(t))t+θc}2A7πcos{(8ωc+ωd(t))t+θc}+

となり、これにLPFを適用すると、

(14)SI(t)=2Aπcos(ωd(t)t+θc)

同様に入力信号にQ復調局発を乗じて、LPFを適用すると、

(15)SQ(t)=2Aπsin(ωd(t)t+θc)

で、局発を正弦波とした場合と、同じ形の式になるので、
局発はパルスでも良い、、、という結論。
こんなにねちっこくやる必要があったのか?

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